1.消えた野良猫 亀太郎さん




↑夕日を浴びてお昼寝する亀太郎さん。

この子の名前は亀太郎さん。最初は近寄る事も出来なくて遠くから眺めているだけだった。体のいたる所が禿げているし、汚れているしでズタボロだったのだが目が印象的な子だった。悲しそうだったのだよね。人間に向かって鳴くので元は飼い猫だった事がすぐに分かった。毎日、餌を貰いに来るようになり少しづつお互いの距離が縮まっているような気がした頃、忽然と姿を消した。もっと早く無理やりにでも保護するべきだったと悔やんだ。猫が外で生きていくなんて無理だと分かっていたのに手をこまねいていた罰だ。その後きなみちゃんを保護したのもこの後悔を二度と味わいたく無かったからだ。

亀太郎さんについては管理人日記の2004年4月〜5月でちょこちょこ書いています。

でっかいカメラを見ると怯えて逃げたので亀太郎さんの写真は全てコンパクトカメラで撮影。

この写真は、夜中に家族が自室へ引っこんだ後にキッチンまで上がってきた所だ。マダラが一人だけだったら家の中にまで入り込んできていた。フラッシュで驚かせてはマズイので後姿ばかり撮っている。

安心して寝ている。この写真を見ていたら涙が出る。この時、保護していれば死んでいないのに。

野良生活が長かったのだろう。足の裏は真っ黒け。

立派な●玉・・・。

綺麗になれば真っ白の毛並みだろうに亀太郎さんは全身が鼠色だった。

この足に付いている黒い物はコールタール。これがお尻にも付いていて本当にバッチィ子だった。でも可愛くてしょうがなかった。本当にゴメンね。成仏しておくれ。またあの世で会おうね。

2004.10.11。

ご近所の方から亀太郎が死んでいた事を聞いた。この方も亀太郎を可愛がって下さった方で我が家と共に餌を与えていらっしゃった。この方が車を運転中に轢かれて死んでいる亀太郎さんの死体を目撃したそうな。外出から戻り、その場所に行った時には既に死体は撤去されていたとの事。
不思議なんだけど亀太郎が家に来なくなった瞬間、『あぁ、死んだ』と確信していた。虫の知らせだったのだろうか?。元は飼い猫だったはずの亀太郎さんは死ぬ間際に何を考えたろう?。生まれてきて幸せだったのか?。苦しまずに逝ったのだろうか?。そして、助けてあげられなくてゴメンね。





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