マグマ お気に入りの人
米びつの中のマグマ→
狭いところがお気に入りでよく入り込んでいた。
我が家のマグマは家族以外の人間がこの家に来る事が嫌いで、来客があると引っ込んで出て来ないことが多かった。 だが、一人だけマグマが気になって仕方の無い人がいた。父は建設関係の会社に勤めていて、大工さんなどの職人さんを 手配する事が仕事の一部だったので、我が家には職人さんがよく出入りしていたのだが、その中のY下さんが マグマの集中攻撃を受けたのだ。物静かな方で何時来たのか分らないほどなのに、マグマはY下さんが来た事を すぐさま察知してまず玄関に向かう。 Y下さんは春も夏も秋も冬も同じ運動靴を履いて現われる。元の色が分らないくらいくたびれた運動靴。 でだね・・・運動靴にへばり付いて離れないんだよね。
匂いがお気に召したのか運動靴の匂いを思う存分嗅いだマグマは 真っ直ぐに和室に向かい、今度はその運動靴の持ち主にへばり付く。 Y下さんに申し訳なくて、何度もマグマを引き離したのだがマグマはすぐにY下さんの足に戻ってしまう。 正座したY下さんの足の裏を嗅ぎまわり、靴下がマグマの鼻の湿りで濡れてしまうほどだった。 これを見てから犬猫のいる家にお出掛けする時は、足元に気を使うようになった我が家の家族。 足の匂いにはくれぐれも気をつけよう・・・。



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