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勿論、最初は興奮でおシッポは三倍に膨らみ、鼻の穴も『ふんがふんが』いっていた。だが、数分後には窓に手を掛け立ち上がり、辺りを見回したりリラックスしてきたので、運転開始。
するとだね・・・まるで犬のように窓に顔を近づけ、外を見ては愉しんでいるそぶりなんだよね。これには驚いた。
信号停止すると、後部座席の一番後ろの平らになった所に上がりこみ、後ろの風景を眺めている。
まるで置物の人形のように。
この日は一時間ほどマグマとドライブを愉しんだ。運転している最中、かなりの人に指を指された。そりゃ、そうだよね。ぱっと見、ぬいぐるみに見えた黒い大きな塊が動き、それが猫だったら誰でも驚くよね。
この日のドライブはマグマに好評で、帰り着いても車から降りたくないと後部座席にしがみ付いていた。
この後、ドライブに行く時に車を玄関前に付けマグマを乗せようとすると、自分からさっさと後部座席の低位置定位置に乗り込むまでになった。そして立ち上がり窓に手を掛け、流れる外の景色を眺め、疲れたら置物になりに最後部に行くマグマ。
この車に慣れてくれた事は後に非常に役に立った。マグマが腎臓を病んで病院へ通う事が多くなった時にキャリーバッグを見せると逃げ回りバッグに入れるのが困難だったのだが、紐だけつけて車の後ろに放り込んだら大人しくしていたのだよね。
『車に乗せる時は必ず人間が二人の時&窓は絶対に開けない』これだけは注意していたが、他は犬のように楽なものだった。化け猫のように大きかったので、犬だと思った人も多かっただろうな。 |