マグマ 性別判明
マグマの性別が最初、分らなかった。玉が無いのでメスだろうとは思ったが、あまりに体が大きいし人相は悪いしで、ひょっとしたら去勢済みのオスかもしれないと思っていたのだ。
ところが我が家に来て三ヵ月後、いきなり発情期がやって来たのだ。これで間違いなくメスである事が判明したのだが、あまりの大声に家族は不眠症状態に陥った。 『どげんかしろっ(どうにかしろ)』と父に言われ、これは避妊手術しかないと決意するがその金が無い・・・。 で、二万円を握り締めて両親に相談した。『こがしこ(これだけ)しか出せんとよ。足りん分、出して』と。すると父は一分ほど黙った後、おもむろに立ち上がった。 そして電話機の前に立ち、電話帳を繰りだした。で、電話を掛け、相手に挨拶しだした。 『俺たい、猫木たい。元気や?。猫の避妊手術したいけど、幾ら掛かる?。二万で出来んや?。出来る?。そうか。ありがと』 ひとしきり喋った後、電話を切る父上。私&母&妹は頭の上に幾つもの?????が浮かんでいた。
私達が、どこに電話したのかと父を問い詰めると・・・『遠い親戚たい。遠い親戚が動物病院をしよるったい。一週間入院せないかんけど、入院費は取らんけん、二万で済むぞ』と言う。 初めて聞いた話だったから非常に驚いたが、それ以上に猫の避妊手術にお金を出したくないという父の根性が見えてとても気分が悪かった。 ということで、全額私の負担で無事、手術を受ける事になったマグマちゃん。今は猫の避妊など一泊で帰ってくるがこの当時は1週間もお泊りだったんだよね。 近所で避妊した猫などいなかったから、のんきな時代だったんだな。
ちなみに、この当時キャリーバックなど買うお金も無かったので(猫は私が家に入れたのだからと猫の費用は私のこづかいから出ていた)右の写真にある巨大な旅行バックにお入り頂いて病院に向かった。 自転車に乗せて・・・。
で一週間後・・・迎えに行くと『入院中、大人しかったけど殆ど食事をしていないのよ。点滴をしたけど家に帰ればご飯は食べるようになるでしょう』と言われた。家に帰りつくと真っ先にキャットフードを与えたが物凄い勢いで食べる。 家以外では食事さえもしないくらいビビリだったのだ。その晩、マグマは最初で最後だったが私の体の上で寝た。だっこさえも嫌うのによほど外泊がこたえたらしい。
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