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そして検査結果を待つ事20分後・・・。
医者に『腎機能が悪化して体に毒素がまわり、非常に危ない状態です』と言われ愕然とする。いつまでも元気にしている筈は無いと
分かってはいたが、いきなり命が危ないと言われ呆然とし、腎臓病は悪くなる事はあっても直らないと言われ縋る思いで医者に聞いた。
『いつまで生きるのですか?』と。医者は『二、三日かもしれないし、数年後かもしれないし何時までとははっきり言えません。
点滴を打つなどの治療しか出来ないし、それでも持ち直す事はあっても生きさせようとするのなら治療はずっと続きますよ。
ただし何の治療もしなければ確実に危ないです』と答えた。とりあえず点滴を打って貰う事にするが、点滴は9時間くらい掛けて
ゆっくりじゃないとダメだというのでその日は入院となった。実家に一人で帰り着き家族にマグマの病状の説明をすると
母上は出来る事をするのに異存は無いと言う。父上は無言。彼は犬猫に金を掛けて病気の治療をするなど考えられない馬鹿なのだ。
この日の治療費が二万円を超えた事は父には黙っていた。聞けば文句を言うに決まっている。
そして翌日から私は実家に泊まり込んだ。朝、病院にマグマを連れて行き、点滴が終わる夕方迎えに行くという生活が始まった。
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