マグマ 援護要請
我が家では猫に散歩ヒモを付けて毎日、玄関前をうろうろしていたのだが面白いことが起こった。 我が家の並びで三軒の家が猫を飼い始めたのだ。我が家を含めて三軒は完全室内飼いで一軒のみ放し飼いだった。 最初に飼いはじめた我が家が完全室内飼いで、ご近所の花壇などを荒さぬようにしていたので他の二軒は放し飼いをし難かったのだと思う。 お隣の家の猫は窓から出入り自由になっていて「車に轢かれたら危ない」という私に「猫を家の中に閉じ込めて飼うなんて可哀想」と言われた。 という事でこの一匹はご近所をうろうろ徘徊し、色んな家の庭に入り込んでは悪さをしていた。
で、ある日。
私が自室で本を読んでいたらマグマが自分でドアを開けて入ってきた。入ってきたというよりは”飛び込んできた”という感じだった。 余程の事が無い限り自分で開けずにドア前に座り込み『にゃぁ(開けれ)』と催促するのが常だったのだが。 マグマは部屋に入ってくるなり、叫ぶように(?)喋りだす。 『ぎゃっ!にゃにゃにゃっ!!!にゃにゃにゃにゃ!ぶにゃぶにゃ!』目はまん丸に見開かれ明らかに焦っている顔つき。 この猫は滅多に鳴かないのに珍しい事だった。何だか変なので異変でも起こったのかと私が立ち上がると、マグマはきびすを返し ドアの外に小走りで出て行く。後ろを振り返り『ついて来いよ』と言っているようだ。 で・・・ついて行ったら真っ直ぐにキッチンに向かったマグマ。またさっきの様に喋りだす。その視線の先には何とお隣の猫がいて マグマの餌を食べているのだ。なるほど・・・。助けを呼びに来たんだと驚いた。マグマは体は大きいが大人しい猫だったので 自分の餌を食べられても戦えずに私を呼びに来たのだ。隣の猫は私の姿を見て慌てて外に出て行ったのだがその後、マグマは 一日中私の傍から離れずにべったりだった。きっと有り難いと思っていたのじゃないか?。
猫でも犬の様に意思の疎通は出来るんだと感心した事件でした。

猫を放し飼いしてある方へ・・・。
飼い猫が網戸やドアを上手に開ける事が出来るのはご存知ですよね?。貴方の猫が他所の家を勝手に開けて入り込んでいるとしたら驚きませんか?。 猫もきちんと家の中で飼うべきだと思います。事故、虐待者、病気、ご近所の苦情はいやですよね。

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