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ビル・プロンジーニの名無しの探偵シリーズ感想ページ合作・共著の感想が別ページにあります。

ビル・プロンジーニ(Bill Pronzini) 作家略歴と著作&合作リスト
作家名 ビル・プロンジーニ(Bill Pronzini)
生年月日 1943年4月13日生まれ
生誕地  アメリカ カリフォルニア ペトルーマ
処女作  You Don't Know What It's Like 短編らしいです
デビュー年 1963年
公式サイト

作家略歴

 カリフォルニア州ぺタルーマ(マリン郡)生まれ。ジュニア・カレッジに二年間在籍。新聞スタンドの店員、スポーツ・リポーター、タイピスト、倉庫番、セールスマン、連邦保安官事務所の民間警備員などを経て1969年、作家に転向。ヨーロッパを頻繁に訪れ、1970年から73年までマジョルカ島と西ドイツで過ごす。1965年に最初の結婚(1年で離婚)。1972年にマジョルカ島で知り合ったブルーニと再婚(これも離婚となる)。92年にまたまた再婚。ちなみに奥様も作家。奥様の名前はマーシャ・マラー。旦那さんと奥様との共著もあります(3作品あるが1作品しか翻訳されていない)。
 現在はサンフランシスコ郊外に住んでいる。
ビル・プロンジーニはパルプ・マガジン(大衆向け小説雑誌)の熱心なコレクターだそうな。23歳くらいから創作に手を染めた。1971年、27歳で「名無しの探偵(Nameless Detective )シリーズ」を 発表し一躍売れっ子作家となる。同年、サスペンス小説『The Stalker』がMWA賞候補に。
日本でも多数の著作が翻訳され出版されたが、版元がころころ変わっている。最初は新潮社から出て、後に徳間書店、早川書房、講談社、文芸春秋社、東京創元社、扶桑社と多岐にわたります。他にアンソロジストとしても活躍していらっしゃいます。ネオ ハードボイルド以外にもサスペンス等を著す。 (初期の作品の殆どが絶版です。特に新潮&徳間から出た分が入手困難です)
著作は膨大ですが日本で入手できる作品が減ってきていますので、興味のある方は急がれたし。(参考までに・・・このページに本国で発表された分の著作リストが載っています)その他に別名での著作もあるそうですが、題名等は不明です。判明している別名義はブレット・ハリデー、ジャック・ホックス、ジョン・ベリー・ウイリアムス、ウィリアム・ジェフリー、アレックス・サクスン。

管理人の個人的感想・・・初期の『名無しの探偵シリーズ』は普通の、古き良き時代の『探偵小説』といった雰囲気です。プロットも普通だし、文章も構成も巧いとは言い難い。でも、三作目くらいから妙に楽しくなってくるんですよね。その上、共著(合作)が面白いのですよ。サスペンス物やホラーっぽいもの、果ては叙述まであります。『誘拐』『失踪』を読んで普通だと評される方に是非、『脅迫』以降の作品や共作も手にとって頂きたいと思っています。
ビル・プロンジーニ 著作(邦訳)リスト
ビル・プロンジーニの著作は数多いのですが、その殆どが絶版です。その上、版元がころころ変わっています。最初は新潮社から出て、後に徳間書店、早川書房、講談社、文芸春秋社、東京創元社、扶桑社と多岐にわたります。私自身も著作を集めるのに苦労しているので分かる範囲で著作リストを作ってみました。
(所有本のみ載せています。入手次第、追加していきます)
発表
年度
邦題 英題
(原題)
日本の
版元
邦訳年度
訳者名
長編or
 短編
その他
1971 誘拐 THE SNATCH 新潮社 文庫 1977/11/30
高見 浩
長編 名無しの探偵シリーズ1
1972 パニック PANIC! TBS出版会 1979/5
長編 初期のサスペンス小説らしい
* 復刊ドット・コムで投票を集めています。
1973 失踪 THE VANISHED 新潮社 文庫 1978/ 8/25
高見 浩
長編 名無しの探偵シリーズ2
1973 殺意 UNDERCURRENT 新潮社 文庫 1980/ 2/25
高見 浩
長編 名無しの探偵シリー3
1977 暴発 BLOWBACK 徳間書店 文庫 1987/10/15
吉村 透
長編 名無しの探偵シリーズ4
1978 依頼人は三度襲われる TWOSPOT 文芸春秋 文庫 1980/ 3/25
宮脇孝雄
長編 名無しの探偵シリーズ番外編
コリン・ウィルコックスとの共作
(ヘイスティング警部との共演)
1980 死角 LABYRINTH 新潮社 文庫 1981/ 9/15
高見 浩
長編 名無しの探偵シリーズ5
1981 脅迫 HOODWINK 新潮社 文庫 1983/ 1/15
高見 浩
長編 名無しの探偵シリーズ6
シェイマス賞受賞作品
1981 マスク MASQUES 創元推理文庫 1988/ 3/18
水野谷とおる
長編 シリーズ外作品
1982 迷路 SCATTERSHOT 徳間書店 文庫 1987/11/15
小鷹信光
長編 名無しの探偵シリーズ7
1982 標的 DRAGONFIRE 徳間書店 文庫 1988/ 8/15
吉村 透
長編 名無しの探偵シリーズ8
1983 追跡 BINDLESTIFF 徳間書店 文庫 1988/10/15
関口 篤
長編 名無しの探偵シリーズ9
1984 復讐 QUICKSILVER 新潮社 文庫 1985/ 6/15
高見 浩
長編 名無しの探偵シリーズ10
1984 亡霊 NIGHTSHADES 徳間書店 文庫 1989/ 2/15
矢島京子
長編 名無しの探偵シリーズ11
1984 ダブル DOUBLE 徳間書店 文庫 1989/ 3/15
木村二郎
長編 名無しの探偵シリーズ番外編
マーシャ・マラーとの共作
(私立探偵シャロン・マコーンと共演)
1984 名無しの探偵事件ファイル Nameless Detective's Casefile 新潮社 文庫 1984/ 1/15
高見 浩
短編 名無しの探偵シリーズ短編集
日本で編集された中短編集(4作品)
1985 BONES 徳間書店 文庫 1989/10/15
矢島京子
長編 名無しの探偵シリーズ12
1986 奈落 DEADFALL 徳間書店 文庫 1990/ 1/15
矢島京子
長編 名無しの探偵シリーズ13
1988 報復 SHACKLES 徳間書店 文庫 1990/ 8/15
遠藤不二彦
長編 名無しの探偵シリーズ14
1995 凶悪 HARDCASE 講談社 文庫 2000/ 6/15
木村二郎
長編 名無しの探偵シリーズ15
1997 幻影 ILLUSIONS 講談社 文庫 2003/ 8/15
木村二郎
長編 名無しの探偵シリーズ16

ビル・プロンジーニの名無しの探偵シリーズ感想ページ合作・共著の感想が別ページにあります。

ビル・プロンジーニ 共作リスト
分かり易く共作、合作だけ書き出してみました。
ビル・プロンジーニには驚くほどの共著があります。
私も捜すのに苦労しているので、分かる範囲でリストを作ってみました。

邦題をクリックするとあらすじ&感想ページへ飛びます。
*短編は物凄い数になるそうですが今の所、出版されているのかは不明です(2004末現在)
発表
年度
英題 邦題 日本の
版元
作品について 共著の相手
1976 THE RUNNING OF BEASTS 嘲笑う闇夜 文芸春秋社 文庫 サイコサスペンス。
最初の合作長編。
バリー・N・マルツバーグ
1977 ACTS OF MERCY 裁くのは誰か? 創元推理文庫 詳しくは←の邦題をクリックして下さい。感想へ飛びます。 バリー・N・マルツバーグ
1978 TWOSPOT 依頼人は三度襲われる 文芸春秋社 文庫 ヘイスティングズ警部補&名無しの探偵の共演作
詳しくは←の邦題をクリック。
コリン・ウィルコックス
1978 CHEESEBURGER

三者での共作 バリー・N・マルツバーグ,ジョン・ラッツ
1979 NIGHT SCREAMS


バリー・N・マルツバーグ
1980 PROSE BOWL 決戦!プローズ・ボウル 新潮社 文庫 バリー・N・マルツバーグ
1981 THE CAMBODIA FILE


ジャック・アンダースン
1981 DUEL AT GOLD BUTTES


ジェフ・ウォールマン
1983 DAY OF THE MOON


ジェフ・ウォールマン
1983 BORDER FEVER


ジェフ・ウォールマン
1984 THE EYE


ジョン・ラッツ
1984 DOUBLE ダブル 徳間書店 文庫 奥様との合作
奥様の小説の主人公マコーンと名無しの探偵の共演作。
マーシャ・マラー
1986 BEYOND THE GRAVE

ブロンジーニの登場人物クインキャノンと共演 マーシャ・マラー
1987 THE LIGHTHOUSE


マーシャ・マラー
1979 SHARED TOMORROWS 1ダースの未来
 SF合作ゲーム傑作選
東京創元社 プロンジーニ&マルツバーグで編集 プロンジーニ&バリー・N・マルツバーグ他
SF作家22名

ビル・プロンジーニの名無しの探偵シリーズ感想ページ合作・共著の感想が別ページにあります。

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