ぼやき 1

ブリーダー&純血種の繁殖について

気になっている事があってある場所に出かける度に胸を痛めている。 家から車で20分ほどの場所に新しいショッピングセンターが出来たのだが、その中にペットを売っている店が入っているんだよね。 開店当初は小さな子猫だったのに未だに売れ残っていて既に成描に近いサイズにまで成長している猫がいる。 最初に見た頃は9万8千円だった彼は今、二割引セール中・・・。 行き後れだよな・・・。 半年以上もの間、あんなに狭い所に押し込められてさぞや辛いだろうな。

ブリーダーと呼ばれる人には三種類あるそうだ。

まず一種類は、その犬種、猫種に惚れ込み優秀な血統を守る、そしてより美しい個体を作り上げようとする人。この人たちは遺伝や遺伝病なんかも お勉強してある方が多く、秋田犬などのように天然記念物に指定されている種の保存にも貢献されている。

二種類目は何となく飼った犬猫に子を産ませたくなり、交配し自宅で売ったりペットショップに卸したりする素人。 二世が見たいという気持ちは分らないでもないが何の知識も無く繁殖する事に疑問を感じる。

三種類目は欧米では”バッグヤードブリーダー”と呼ばれ蔑まれている人たち。犬猫に愛情は持たず家の裏の小屋に押し込め、 ただただ金の為に犬猫を増やしている人達の事だ。母体の健康や近親交配や遺伝病など考えもせず犬猫を金目当てだけに使う人たち。

私はこの素人上がりのブリーダーという存在が嫌いだ。
生体に金額をつけて売る事自体が嫌いだし純血種にこだわりブームなるものが起こる事に疑問を感じるからだ。そして素人が出来るような事じゃないと思っている。 純血種は無理な交配を続けて作り上げる人工的な種なので、遺伝病も多い。 ブームに乗っている間に無理して増やそうとする所為か、最近の純血種には奇形や生まれ付きの骨格異常が多発しているそうだ。 近親交配を繰り返す事も一因だろう。
今ブームのレトリーバーなどはこの種特有の膝の疾患があるそうだが、日本にいるレトリーバーの80%がこの疾患に罹っているらしい。 昔、犬猫の繁殖をプロが行っていた時代にはこのような遺伝病を持つ子は繁殖に不適格だと使われなかったのに、 素人ブリーダーが溢れた為に町には病気持ちの犬猫が溢れる。
私の知人が、ある素人ブリーダーから子犬を購入した事があった。その子犬は嘔吐と下痢を繰り返し、お腹もぱんぱんに張っているので「これはおかしい」と 病院に連れて行ったらお腹の中には溢れんばかりの寄生虫がいたそうだ。 日本ではブリーダーは届出制を採っているそうだが、それがどこまで有効なのだろうか。
そしてNET上の猫の里親募集には純血種が溢れている。最近、公園などに純血種を纏めて数匹、捨てて行く人が多いそうだ。 ブームに乗り純血種を購入したが飽きて捨てたのか、はたまたブリーダーをやってみたが儲からずに投げ出したのか。 大体、犬猫を増やしたからといって良心的な人が儲かるはずが無いのだよね。犬猫の医療費は非常に高額だ。50万100万など あっという間に消えていく。何頭も飼っていれば毎年の予防接種だけでも相当な額になる。

産めよ殖やせよで母体の健康も考えず増やした後ブームが過ぎ去れば町には野良が、そして保健所には純血種が溢れる。 高いお金を出して購入した純血種だからと、避妊も去勢もせずに飼っていてその犬猫たちが脱走し孕めば出来た子は雑種だからと 保健所行き。せめてメスは避妊するべきだろう。もし、まだ飼える余裕があるのなら、雑種でも良いじゃないよね。
そして今、空前のペットブーム。
我が家の近所でも超大型犬を連れてお散歩している人をよく見る。 猫を飼っていて最期を看取った時に痛感したのだが、老いた生き物の世話をするのは物凄く大変なんだよね。 人間のように病気もすれば寝たきりにもなるし呆けもする。 で、大型犬を見る度に老いた時が大変だろうなと要らぬ心配をしてしまう。 体重が30キロ以上もある犬が寝たきりになったらと考えてしまうのだよね。 昔流行ったハスキーが保健所に溢れているそうだが次はレトリーバーの番だろうか?。
馬鹿な話だ。






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