ブルー・アワー/レッド・ライト/ブラック・ウォーター/カリフォルニアガール/レッド・ボイス/嵐を走る者


T・ジェファーソン・パーカー(T.JEFFERSON PARKER)作家略歴&著作の感想
作家名 T・ジェファーソン・パーカー(T.JEFFERSON PARKER)
生年月日 1953年
生誕地  ロサンゼルス
処女作  『LAGUNA HEAT』
デビュー年 1985年
公式サイト http://www.tjeffersonparker.com/

作家略歴

 ロサンジェルスに生まれ、南カリフォルニアで育った。オレンジ郡の公立高校を卒業後、1976年にカリフォルニア大学アーヴィン校で英文学の学士号を取得。78年から新聞記者として働き、三度にわたってオレンジ郡のプレス・クラブから表彰されている。この記者生活で得た情報や経験を活かし、85年に作家デビュー。以後順調に執筆を続け、2001年に発表した長篇第9作の本書でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞した。『カリフォルニア・ガール』でも再び同賞の最優秀長篇賞を受賞。


分かる範囲で著作リスト(カッコ内の数字は本国での発表年度です)

Laguna Heat (1985)『ラグナ・ヒート』サンケイ出版文庫、扶桑社文庫

Little Saigon (1988)『流れついた街』文芸春秋社 文庫

Pacific Beat (1991)『パシフィック・ビート』文芸春秋社 単行本

Summer Of Fear(1993)『凍る夏』 講談社文庫

The Triggerman's Dance (1996)『渇き』講談社文庫

Where Serpents Lie (1998)

The Blue Hour (1999)『ブルー・アワー』講談社文庫 1st in the Merci Rayborn series

Red Light (2000)『レッド・ライト』講談社文庫 2nd Merci Rayborn novel

Silent Joe (2001)『サイレント・ジョー』早川書房 単行本・文庫 *アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞

Black Water (2002)『ブラック・ウォーター』早川書房 単行本 3rd Merci Rayborn novel

Cold Pursuit (2003)『コールド・ロード』早川書房 単行本

California Girl (2004)『カリフォルニア・ガール』早川書房 単行本 *アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞

The Fallen (2006)『レッド・ボイス』早川書房 単行本

Storm Runners (2007) 『嵐を走る者』早川書房 文庫

L.A. Outlaws (2008)

The Renegades (2009)

*他にノンフィクションも上梓されているらしいです。

ブルー・アワー
(THE BLUE HOUR)
講談社 文庫上下巻 初版2004年2月15日
あらすじ  がんを抱えながら、乞われて現場復帰した老刑事ヘス。相棒は一匹狼で上昇志向の女刑事マーシ。カリフォルニアのショッピングモールで失踪した魅力的な女たち、血だまりに残されたハンドバッグと人間の内臓。それは想像を絶する猟奇事件の幕明けだった。女刑事マーシ・シリーズ第一作。

 
感想  主人公は二人。一人は保安官事務所を定年退職したが乞われて現場復帰した67歳の老刑事へスで、彼は3度も結婚したのに現在独身、子も孫もいない、遺す財産も無い孤独な男・・・その上、肺癌の手術を受け片肺を三分の二切除した直後で放射線治療を受けていて、現在の生き甲斐は仕事。で、もう一人の主人公はマーシー・レイボーン殺人課巡査部長。彼女は同僚をセクハラで訴えており、事務所内で浮いた存在。同僚を訴えるような女は保安官事務所では疎まれる上に上昇志向が強く尊大で生意気・・・なので新しいパートナーが決まらずにいた。で、現場復帰した老刑事ヘスと出世第一で仕事に励むマーシーがコンビを組み、死体無き猟奇連続殺人事件の捜査に当たる・・・という展開です。読み始めはこのマーシーのクソ生意気さが鼻についてね〜(がはは)。まぁ、主人公の片方が鼻に付いたお陰(?)で、逆に老刑事へスの寂しさとか苦しさが伝わってきて結果的には作者の勝利だったのでしょうがね(笑)。この老刑事、自分の人生を悔いているのですよね。癌に冒されあと何年生きられるのか秒読みに入っているのに、妻はいない、子供もいない、どうして前の女房と別れちゃったんだろう?どうして、一人でも良いから子を作らなかったんだろうって後悔に満ち満ちていて、その寂しさが手に取るように分かって読み進むのが苦しいほどでした。
それと〜驚いたのはですね、この老人と娘、いや孫と言ってもおかしくないマーシーとの恋愛モノでもあるのですよね。これには『うそだろ?出来るの?(何がっ?!)』と突っ込みを入れたくなりましたが、ガイコク人なら普通の事なのでしょう、スルーします(汗)。で、このムリクリな恋愛関係が老刑事の悔いを解決してくれる事に繋がっていくワケですが〜これ以上はネタバレになるので書けません(笑)
 『サイレント・ジョー』を読んだ時も思ったんだけど、この作品もヒーローモノですね。ワタクシにはこの老刑事ヘスがヒーローに見えましたです。悩みも傷みもある等身大のヒーローだなぁ〜って(笑)。ただ、猟奇殺人事件の犯人を捜す推理小説だと思って読まれたら〜ちょっと拍子抜けされるんじゃないかと思います。謎解き以外の部分を愉しまれる方にお薦め作です。この作家の他の作品を読まれた事がある方にはお分かりいただけると思うんですけど、パーカー節は切ないですね。読後に余韻が残り、次の作品へ行き難いです。 作家名INDEXホームへ戻る



レッド・ライト
(RED LIGHT)
講談社 文庫上下巻 初版2005年2月15日
あらすじ  愛する男を目の前で喪いながら、男社会でタフに生きてきたシングル・マザー マーシ・レイボーン。19歳の娼婦惨殺事件。容疑者に浮かんだのは、マーシに心寄せ、プロポーズまでしている優しい同僚刑事マイクだった。女刑事マーシ・シリーズ第2弾。

 
感想  この作品、シリーズ作品の第二作に当たるのですが〜日本で最初に発表されたのは第3作の『ブラック・ウォーター』が最初だったそうな(驚)。ってことは、出版当時に出版順で読まれた方はワケ分からん内容だっただろうなぁ〜(笑)。これ、1作目二作目を読まないと主人公にも登場人物にも感情移入出来ません。なので、遅れて読んでいるフトドキ者の方が得をするという不可思議な作品です。早川書房が『サイレント・ジョー』が売れたのに気を良くしての勇み足だったんでしょうけど。
で、ストーリー。『ブルー・アワー』の事件から二年後、マーシはティムを喪った悲しみから立ち直れず、ティムの忘れ形見であるティム・ジュニアの成長だけを楽しみに生きていた。マーシは、同僚のマイクからプロポーズを受けていたがティムを忘れられず受け入れられないでいたのだ。そんなある日、19歳の高級コールガール殺人事件の捜査に当たる事になったマーシは捜査の過程で、同僚のマイクと被害者のコールガールとの間には何らかの関係があったことを知る。そして犯行当日、被害者宅で被害者と共に食事をしていたのがマイクだと分かり・・・という展開です。前作よりもマーシに感情移入出来るような気はするんですけど〜どうでしょう?(笑)。前作では物語の半分はヘスの視点から描かれていたのでマーシを気に入らずとも読み易かったのですが、今回は全編がマーシの視点で描かれているのですよね。なので、この女主人公を好きになれるか否かで評価が割れそうな気もします。ただ、主人公の苦悩だとか心の動きとかを描くのは巧いと思いますね。人より多分にある出世欲と過剰なまでの正義感とのせめぎ合いは理解できるし、主人公がとった決断も理解できる(共感はしないけど)。組織の悪を暴く、なーんていう在り来たりな(失礼)展開だけども、楽しめました。

 ワタクシ、初期の作品を発表当時に数冊読んでいて、それでMWA賞受賞作『サイレント・ジョー』を読んでから・・・パーカーが日本でも日の目を見たのと同時に、何となく読むのを止め遠ざかっていたのですが〜この作家、ここ数年で成長していますね(←偉そうな(笑))。昔の作品はミステリである事を妙に意識していて、だからキチンとミステリしている作品が多かったのですが、近作ではミステリである前に物語であろうとしているような印象を受けます。 作家名INDEXホームへ戻る



ブラック・ウォーター
(BLACK WATER)
早川書房 単行本 初版2003年2月15日
あらすじ  女性の身でオレンジ郡保安官事務所の殺人課を仕切る巡査部長マーシ・レイボーンには、試練の事件だ。保安官事務所の身内であるアーチー・ワイルドクラフト保安官補の自宅で惨劇が起きたのだ。妻のグウェンがバスルームで射殺され、アーチー自身も頭部に銃弾を受けた人事不省の状態で発見されていた。状況から見て、妻を射殺したアーチーが自らにも銃口を向けた無理心中事件と思われる。しかも彼ら夫婦は身分不相応の邸宅に住み、収入以上の生活を送っていた。経済的に追い詰められたアーチーが、覚悟の行動を起こしたのだろうか?だが、マーシは割り切れないものを感じる。状況に不自然な点が多過ぎるうえ、周囲の語る事件前の夫婦の生活からは事件の前兆すら嗅ぎ取れないのだ。やがて昏睡から覚めたアーチーは記憶の一部を失っており、自らの無実を語ることも出来ない。マスコミの圧力が高まり、マーシの疑惑をよそにアーチーの起訴を急ぐ検察局。だが彼女は事件の陰に大きな闇の存在を感じはじめていた―。

 
感想  いやぁ〜〜〜、このシリーズをこの作品から読まれた方はお気の毒でしたね(笑)。ってか、このシリーズを発表年度順に出さなかった早川って如何なものかと思うんですけど。このシリーズは脇役も含めた登場人物全てに想い出があったり苦い過去があったりして、それが物語りに奥行きを与えているので、シリーズ第1作から読まないと良さが分からないと思うんですよね。なので発表年度順に読まれる事をお薦めします。
前作『レッド・ライト』で自分の身内である保安官の上司や警官OBらを告発し〜その余波で事務所内で浮いているマーシが、今度も同僚を捜査する事になる。アーチー・ワイルドクラフト保安官補邸でワイルドクラフトの妻グウェンは射殺され、アーチーも頭に銃弾を受け昏睡状態なのだが、その捜査をマーシが担当する事になったのだ。現場に残された銃にはアーチーの指紋があり、アーチーの着ていた服にはグウェンの血痕が付着、アーチーの頭の傷も利き腕である右側にある・・・という事でアーチーが妻を射殺した後、自殺を図ったのではないか?と思われるが、アーチーが倒れていた現場には謎の第三者のどでかい足跡が。マーシはワイルドクラフトが犯人ではないという信念の下、真犯人を探すべく捜査を続けるが状況証拠はアーチーが犯人だと指していて孤立するマーシは・・・という展開です。人も羨む美人美女のカップルが事件に巻き込まれ、妻は射殺され死亡、夫は事件当時の記憶を全て無くし妻殺しで逮捕される寸前!だというのに記憶がないのだから抗弁も出来ず〜という展開で読み手にとっては本を閉じたくない展開が続きます(笑)。パーカーの良さだと思うんですけど、読者に感情移入させるのが巧いのですよね〜。ただ単なる情痴事件だと思われたのが〜違う展開を迎えるのですが楽しめました(笑)。お勧め作です。 作家名INDEXホームへ戻る



カリフォルニアガール
(CALIFORNIA GIRL)
早川書房 単行本 初版2005年10月15日
あらすじ  1968年10月、カリフォルニア州南西部の都市タスティン。オレンジの出荷工場の廃屋で、頭を切り落とされた若い女性の死体が発見され、保安官事務所の部長刑事ニック・ベッカーは現場に急行した。被害者が誰かを知って、ニックは愕然とする。子どもの頃から知っているジャニル・ヴォンだったのだ。愛らしかったジャニル、ミス・タスティンにもなった彼女がなぜ?現場には新聞記者として活躍するニックの弟アンディも駆けつけていた。容疑者として、現場近くにいたホームレスの男が捕らえられたが、その取り調べをするかたわら、ニックは別の手がかりを求めて捜査を始める。この事件は、彼が初めて指揮をとる殺人事件だった。一方、アンディも独自に調査を開始した。やがて、ジャニルが麻薬捜査に関わっていたことや、妊娠していたことなどが判明し、事件は複雑な様相を呈し始める。ニックとアンディは、牧師である長兄のデイヴィッドの助力を得て、時に協力しあいながら、込み入った人間関係を調べていく。そして、ある人物が有力な容疑者として浮かんでくるが…。二度目のアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。

 
感想  読み終わって一番に感じたのは『濃いなぁ〜』ってことかな(笑)。激動する1960年代のアメリカを舞台に描かれた正義を追い求める人々の物語は読み応えがありました。 パーカーらしいな〜と思うのは読み手によってジャンルが変わることでしょうかね?。私にはこの物語は普通小説にみえましたが、ある人にとってはミステリだろうし、ある人にとっては愛が描かれた小説だろうし、ある人が見れば警察小説だろうし、見る側の判断が割れる奥行きのある物語だと思います。 作家名INDEXホームへ戻る

レッド・ボイス
(THE FALLEN)
早川書房単行本 初版2008年7月15日
あらすじ  サンディエゴ市警殺人課刑事ロビー・ブラウンローは三年前、火事になったホテルから客を救おうとして六階の窓から転落した。彼は奇跡的に一命をとり止めるが頭を強く打ち、その影響で感覚に変化が生じることになった。共感覚という知覚を持つようになり、話し手の言葉に込められた感情が色と形を伴って目に見えるようになったのだ。相手が嘘を吐くと赤い四角が見えるため、嘘を見破られるようにもなった。
彼は今、一つの捜査に当たっていた。サンディエゴ市倫理局捜査課の捜査官ギャレットの死体が自動車の中で発見されたのだ。当初は自殺の可能性も考えられたが、何者かに至近距離から銃で撃たれたことが判明した。さらに、ギャレットが市を揺るがす内容のビデオディスクを、持っていたことが明らかになる。そこには売春婦のもてなしを受けている市の有力者達の姿がおさめられていた。

 
感想  最初、読み始めて50pくらいは正直言って怖かったです(笑)。パーカーが、ついにパーカーまで不思議系に逃げたんだろうか?と危ぶんだのですが〜結果を申しますと非常に楽しめました。個人的に言うなら、前作の「カリフォルニアガール」より楽しめました。登場人物が誰も彼も魅力的で、物語に入り込めたお陰で、共感覚を持つ刑事という設定に抱いた違和感はすぐに消えました。
 物語は・・・6階から落ちて頭を強打し、共感覚という不思議な能力を身につけた殺人課刑事ロビー・ブラウンローが、殺人事件の捜査中に市政を揺るがしかねないネタを手にする。被害者の市倫理局捜査課の捜査官ギャレットはこのネタが原因で殺されたと思われるが、容疑者は市の著名人や警官ばかりで、犯人の目星は立たず捜査は難航・・・といった展開です。
捜査の過程は立派な警察小説というかミステリでして物語の骨子は殺人事件の捜査なんですが、読んでいるワタクシには愛の物語といった印象を受けました(笑)。それはなぜかというと。
捜査の過程で被害者ギャレットがどういう人物だったのか明らかになっていくのですが、彼は亡くなる数ヶ月前に、愛娘を自宅のプールでの溺死事故で亡くしているんですよね。それが原因で愛妻とも別居生活を送り酒に溺れ自分を見失っていたわけです。が、自分達の過失で死んでしまった娘の事を踏まえたうえで、妻とよりを戻そうとしていた矢先に殺されたわけです。で〜それを捜査するブラウンローも悩みを抱えていて、自分が共感覚という変な能力を身につけてしまったせい(?)で、嫁とうまく行っていないんですよね。で、嫁とうまく行っていない事を回りに隠しつつ捜査を続けるブラウンローと被害者のギャレットとは不思議に似ているところがあって、それは両者ともが奇跡的に(?)善人で愛情深い人なんですよね。その、善人な片方は殺されており、もう片方は嫁に逃げられつつあるという何とも悲しい物語なんですよ。作中にホレタハレタとかイチャイチャがあるわけじゃないんですけど、私には愛を描いた物語に見えたんです。パーカーの巧さだと思うんだけど、今時 こんな善い人はいないよねっていうような人物を作中に登場させても、それに違和感を感じさせないんですよね。どの作品にもブラウンローやギャレットみたいな人物が出てくるんだけど、実在していそうに感じ、また逢いたいなと思う。不思議です。・・・なんだか 言いたい事が分からなくなってきたけれど〜お勧め作です(汗。最後には救いも用意されていて悲しいまま終わりませんので、安心してどうぞ。 作家名INDEXホームへ戻る



嵐を走る者
(Storm Runners)
早川書房 文庫 初版2009年1月15日
あらすじ  元保安官補のストロームソーは、自分を狙った爆弾のせいで妻と息子を失った。犯人はマフィアのボス・タバレス。二人の男は高校時代、同じマーチングバンドに所属し、何でも打ち明け合う友人だったのだが…。タバレスは逮捕され収監されるが、ある事件を契機にふたたび旧友の命を狙い始める。二人の過去には何が?直接対決の時が刻々と迫る。

 
感想  読んでいて不思議な感じを受けました。というのも、パーカーの近作『レッド・ボイス』や『カリフォルニア・ガール』やなんかとだいぶ雰囲気が違う作品なのですよね。例えるなら初期作品の『ラグナ・ヒート』や『流れついた街』っぽいというか。主役以外の脇役にまで過去があり現在があり、その人物造詣の巧さで物語りに奥行きがあるのはいつもどおりなのですが、受ける印象が変わるので近作を読んでファンになられた読者の評価は割れるんじゃなかろうか?と思います。で、物語はというと・・・。
元保安官補のストロームソーは、自分を狙い自宅ガレージ内に仕掛けられた爆弾で吹っ飛ばされ、片目を失い左半身をズタズタにされたという過去を持つ。その爆破事件で幼い息子と妻を失っていた。犯人はマフィアのボス・タバレスで、彼はストロームソーの高校時代の同級生で同じマーチングバンドの一員で親友でもあった。その事件でタバレスは終身刑を受け収監され、一方ストロームソーは心身ともに深い傷を負い保安官職も辞していた。事件から二年後、ストロームソーは警備会社に職を得、とある女性の警備を任される事になる。だが、この女性がストロームソーに警護されていた事が切っ掛けでタバレスに命を狙われることになり・・・という展開です。謎という謎はありませんで、なぜタバレスはそんなにも執拗にストロームソーを狙うのか?憎んでいるのか?という謎があるだけなのですが、読ませます。ただ〜ラストがちょっと淡白に終わるので、それだけが惜しいとこかなぁ。パーカーは二度のMWA賞受賞で吹っ切れたのかな?。作者は違う境地に到達し、書きたいものを書いているといった印象を受けました(笑)。





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