書評本　感想

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著作名	著者名	版元	装丁	出版年度
文学賞メッタ斬り！	大森望・豊崎由美	パルコ出版	単行本（ソフトカバー）	2004･3･18

文学賞メッタ斬り！	パルコ出版ソフトカバー	初版2003年3月18日
目次	純文学の最高峰は本当に芥川賞なのか？／直木賞VS山本賞／文芸誌主催の新人賞、えらいのはどれ？／選考委員と選評を斬る！／傾向と対策の砦、江戸川乱歩賞／ミステリ系老舗新人賞はどうなっている？／ホラー小説大賞とホラサスの底力／注目度NO１メフィスト賞から『ファウスト』へ／新興エンターテインメント新人賞の勝ち組は？／世界文学に最も近い？ファンタジーノベル大賞／ようやく夜が明けてきた？SFの賞事情／ベテラン作家対象の文学賞の違いって何？／新文学賞の提案、地方賞で文学賞甲子園／第130回芥川賞・直木賞受賞結果を緊急対談　　　　巻末2003～2004年版文学賞の値打ち
感想	この本の著者というか対談の主役は大森望氏と豊崎由美さんというどちらかというと「アウトロー系（？）」の評論家二名だ。なので過激な発言を期待して購入したのだが、そうでも無かったのがちと残念で御座った。　私は直木賞＆芥川賞の死ぬまで続ける選考委員達が大っ嫌いで雑誌に掲載される選考評を年に二回立ち読みしては（買うのが勿体無いので）『淳ちゃんがまた馬鹿な事言ってるっ』とか『慎ちゃんがまた自分の事を棚に上げて新人作家の筆力に文句をつけているっ』とか『浅田二郎の蒼穹の昴が落選でノナミ●サが当選？！馬鹿かっ？！』とか『真理ちゃんがヨコチンを怒らせるような事を口走ってるっ』と密かに愉しんでいたワケですよ。要するにチンプンカンプンな書評を書く、時代遅れの老作家たちを馬鹿にしては愉しんでいたのだ。その、今まで一人で密やかに愉しんでいた遊びが、評論家によって活字にされているこの本を、『文学賞とは何ぞや？』と疑問に思われている方や直木賞受賞作品だけは読むという方に是非、お勧めしたい。年間に本を（小説）数冊しか読まないという方に限って「直木賞受賞作品だけは読んだよ』と言われるのを聞いていて、何時も思っていたんだよね。『直木賞受賞作品はその作家の中では普通、または駄作が多いのに』と。マダラが（管理人）候補作に上った作品を読んでいて思うのは『受賞作＝必ずしも傑作では無い』なんだよね。（直木賞に限っては受賞作品よりもそれ以前に落選した本の方が出来が良い事が多いので是非、読み比べて貰いたいっ）話しが飛んじゃったけど選考方法や選考委員を知ってから受賞作を手にとって欲しいと思う今日この頃なのだ。（なんのこっちゃ）余談１・・・巻末の文学賞の値打ち（受賞作品を点数制度で評価してある）は無駄というか邪魔だった気がする。福田和也氏の評価法をそのまま使っているのだが、パクッてまで載せないとならないのか？。管理人は書評に点数を付けられていると評価された作品を読む気がしなくなる。個人の好みの問題なのだから、個人のHPで自分で金を出して読んだ本に点数をつけるのは勝手だと思うけど書評家がやることじゃ無いと思うがなぁ。余談２・・・上記に出てくる書評家福田和也氏は自身の著作(2000/4)で直木賞選考委員の~~生きた化石~~実力者『淳ちゃん』をコテンパンに貶している。そのお陰か（？）淳ちゃんと一緒に貶された船戸与一氏の著作『虹の谷の五月(2000/5)』がその年の直木賞受賞作となった。こういうのを見ていると直木賞の選考基準って一体何ぞや？と思わずには居られない。（船戸氏に与えた事に怒っているワケでは無い。今更何だよって気分だったのだ）