霧に濡れた死者たち


ロビン バーセル(ROBIN BURCELL)作家略歴&著作の感想
作家名 ロビン バーセル(ROBIN BURCELL)
生年月日 ???年
生誕地 
処女作  『When Midnight Comes(ロマンス小説)』
デビュー年 1995年
公式サイト http://www.robinburcell.com/

作家略歴

元警察官で現在は専業作家になられているそうです。生い立ちや経歴など詳しい事は不明。公式サイトにもちょっとしか記述がありません。著作は2007年現在、下記の5冊だそうです。
When Midnight Comes (1995)(警察官が主人公のロマンス小説)
Every Move She Makes 『霧に濡れた死者たち』(1999)
Fatal Truth (2002)
Deadly Legacy (2003)
Cold Case (2004)


霧に濡れた死者たち
(EVERY MOVE SHE MAKES)
ヴィレッジブックス 文庫 初版2007年3月20日
あらすじ  借り手のいない倉庫で身元不明の凍死体が見つかった。サンフランシスコ市警の女性刑事ケイトは相棒のスコラーリとともに捜査に当たるが、直後、検死を担当したスコラーリの妻が何者かに喉を切り裂かれて発見される。 おりしも付近では同様の連続殺人が起きており、今回も同一犯の手口かに見えた。 そんな矢先、現場からスコラーリの指紋が検出され、彼は妻殺しと連続殺人の容疑をかけられたまま疾走してしまう。 ケイトはスコラーリを王警部補トランスと行動を共にしながらも、パートナーの無実を信じ、一人奔走するが・・・。

 
感想  ヴィレッジブックスの本なのでロマンス味が濃かったらどうしようかと(?)ドキドキしながら読んだのですが、普通のミステリで拍子抜けしました(笑)。で、本作がバーセルの2作目の作品らしいのですが、新人にしてはなかなかに読ませます。『霧に濡れた死者たち』がシリーズ第一作目で、続くシリーズ第二弾、第三弾共にアンソニー賞を受賞しているらしいので、更に進歩していると思われます。邦訳されるかな〜?。2作目の邦訳を待ちたいと思います。
では感想。
 空き家の倉庫の冷凍庫から身元不明のコチコチに凍った死体が発見され、女性刑事ケイトは相棒スコラーリと捜査に当たる。が直後に、検死を担当したスコラーリの妻が喉を切り裂かれ発見される。その付近では喉を切り裂かれるという連続殺人事件が起きており、この検死官殺人事件も同一犯による犯行と見られたのだが〜検死官が発見された車内にはスコラーリ刑事の血まみれの指紋が残されており〜その上 スコラーリは失踪。検死官を殺したのも連続殺人事件を起こしたのもスコラーリと疑われる状況の中、ケイトはスコラーリの無実を信じるが、スコラーリを追うトランス警部補とコンビを組まされ・・・という展開です。トランス警部というのが警察官の不正を取り締まる監査部みたいなとこの警部で、警察内では浮いた存在なのですよね。で、その嫌な部署の警部と捜査に当たることになる女性刑事ケイトは彼と一線を画したいのだけど、トランス警部はその容貌の美しさからゲイかもと噂されているほどの色男なのですよね(笑)。そんで そうこうする内に過去の事件絡みでケイトの命が狙われ、トランス警部はケイトの身辺警護をする事になり二人は怪しい雰囲気に(?)包まれるのだけど〜〜〜ネタバレすると、この二人はくっ付かないまま物語は終わります(笑)。まぁ、あのままイチャイチャに突入するならロマンス小説から抜け出せていないでしょうから、これで良かったんだと思います(?)。作者はシリーズ化する事を最初から考えていらしたのでしょうが、次作を読ませたくなる終わり方で好感が持てました。次作も期待します〜。



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