黒い地図


ピーター・スピーゲルマン(PETER SPIEGELMAN)作家略歴&著作の感想
作家名 ピーター・スピーゲルマン(PETER SPIEGELMAN)
生年月日 ???年
生誕地  ニューヨーク
処女作  黒い地図『BLACK MAPS(2004 Shamus Award for Best First Novel)』
デビュー年 2003年8月
公式サイト http://www.peterspiegelman.com/


作家略歴

公式サイトにも前職についての記述がちょっとあるだけなので、詳細は不明です。分かり次第、書き足します(汗。

黒い地図
(BLACK MAPS)
ソニーマガジンズ
ヴィレッジブックス文庫
初版2005年10月20日
あらすじ ジョン・マーチ、32歳。代々銀行を経営する裕福な一家に生まれながらも、家業を嫌い田舎町の保安官になったが、今は訳あって故郷のニューヨークで私立探偵をしている。ある日、エリート銀行家から、かつての仕事のことで脅されているという相談を受けた。マーチは金融の知識とコネを活かして脅迫者を突き止めようとするが、そこには悪名高い資金洗浄銀行と、あまりに邪悪なその役員の黒い影が! 調べるうちにどんどん広がっていく悪意の地図。脅迫者はいったい誰なのか? そしてマーチ自身の暗い過去も明らかになってゆき……。

 
感想  久々に正統派の流れを汲む『探偵小説』を読んだなぁ〜って印象です。探偵がいて依頼人が現れ〜主人公の探偵は調査を進めていくんだけど、事件は一筋縄ではいかず・・・でも必死で事件の中心に近付こうとする探偵。で、探偵がやっとこ事件の核心に一歩近付いた時、FBIや連邦検事局といった権力に捜査を阻まれ〜〜といった展開なんです。ねねね?往年の探偵小説って感じでしょう?!(笑)。ただ、一言 言い添えておきたいのは、探偵小説だからといって古臭い匂いは全くありません。舞台がニューヨーク、マンハッタン、そんでもってウォールストリートの大掛かりなマネーロンダリング専門の金融機関が事件の核になっていて、主人公ジョン・マーチは懐かしい探偵さん風なんだけれど、ストーリーは今風なので、今時の(?)読者にも受け入れられ易いと思います。この主人公〜雰囲気がいいのですよね(笑)。作家は初めからシリーズ化する気満々のようで、かなりのページ数を割いて人物造詣をしています。なので、物語の面白さだけじゃなくて主人公を好きになりたい、のめり込みたいタイプの読者にお薦めですね。
まだまだ、足りない部分も多い青い作家ではありますが〜続編を読んでみたいと思わせます。でも、続編が出るかなぁ〜〜玄人受けしそうだけどなぁ〜〜でも売れてそうにないなぁ〜がはは。



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