ロザリオとともに葬られ


リサ・ジャクソン(LISA JACKSON)作家略歴&著作の感想
作家名 リサ・ジャクソン(LISA JACKSON)
生年月日 ???年
生誕地  ワシントン州カスケード山脈の麓
処女作 
デビュー年 1980年代らしい
公式サイト http://www.lisajackson.com/index.cfm

作家略歴

ワシントン州カスケード山脈の山麓、丘陵地帯の小さな町に生まれる。大学卒業後、銀行や保険会社、信託会社で働くが、出産を機に仕事をやめる。妹からの進めがきっかけで小説を書き始める。
管理人注・・・日本で邦訳された作品は数多いのですが、その殆どがハーレクイン等のラブロマンス物のようです。本国では冒険小説、歴史物なども著していて、2005年までの著作数は50作品以上にも上るのだとか。最近、THRILLERも著しているのだそうな。『HOT BLOODED』『COLD BLOODED』『THE NIGHT BEFORE』『THE MORNING AFTER』
(公式サイトに詳しい記述があります。サイトが凝っていて愉しいですよ!)で、ご本人は黒猫好きのようですね。

ロザリオとともに葬られ
(HOT BLOODED)
ヴィレッジブックス 文庫 初版2004年8月20日
あらすじ  ニューオリンズで娼婦連続殺人が起きる。首には何かで絞められた跡が残り、手は祈るように組まされていた。心理学者のサマンサ・リーズは、ニューオリンズのラジオ局で悩み相談番組を担当している。ある日、サマンサの自宅の電話にジョンと名乗る男からメッセージが残っていた。罪の報いは受けなくてはならない、と。ジョンからの脅迫は、悩み相談者をよそおって番組中にもかかってくるようになり、内容も次第にエスカレートしていく。男の正体は誰なのか? 目的は何なのか? 警察は連続殺人の犯人とサムに脅迫をつづけるジョンが同一人物ではないかと疑いを抱くが……

 
感想  なかなか面白かったのですが、純粋なミステリを好まれる方にはちょっと不向きかもしれません。というのも、犯人の予測が物語り半ばでついてしまうのですよね。ミステリじゃなくても楽しめればOKという方だったら大丈夫だと思います。
 ラジオで悩み相談番組のパーソナリティーを務めるサマンサの元へジョンと名乗る男から脅迫電話が掛かって来るようになる。段々とエスカレートする脅迫に怯えるサマンサは警察へ通報する。ニューオリンズでは同時期に街娼を狙った連続殺人事件が起こっていたのだが、サマンサを脅迫しているジョンと、その連続殺人犯は同一人物の可能性が浮上。そしてサマンサの隣家に謎の男が引っ越してくる・・・というストーリーです。この脅迫はサマンサの過去に起因したものなのですが、この辺りの構成は上手い、というか手馴れているなといった印象を受けました。で、調べてみたらば、この作家は本国では50作以上の作品を著しているベテラン作家だったのですよ。なるほどと頷けます・・・が、一つだけ不満な部分が。主人公のサマンサはモデルも羨む様なゴージャスな美女なワケですよね。で、ジョンと名乗る犯人も、誰が見てもハンサムだと評する美男子。で、サマンサの隣家に移り住んできた謎の男もこれまた美男子なのですよね。なぜにここまで美男美女ばかりが出てくるのかという疑問というか不満感は拭えません。主人公と謎の男とのラブシーンというか濡れ場の描写も多過ぎるし、こういうサイコサスペンスには無駄だなというページも多いのですよね。(殺されるかもしれないという恐怖感の中で、どこの誰だか分からない男と寝てしまう不注意な主人公に感情移入出来ないし)ラブロマンスならラブロマンスに、サイコならサイコに徹した方が物語り自体を楽しめると思うのですが・・・。これね、相手がくたびれた中年男性だったら頷けたのかも?!。サイコサスペンスとラブロマンス物との融合といった感じの作品なので、女性向けなのかもしれませんね。



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