ローレンス・ブロック(LAWRENCE BLOCK)作家紹介&作品紹介 |
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作家名 | ローレンス・ブロック(LAWRENCE BLOCK) | |
生年月日 | 1938年6月24日 | |
生誕地 | アメリカ ニューヨーク | |
処女作 | ||
デビュー年 | 年 | |
公式サイト | http://www.lawrenceblock.com/index_framesetfl.htm |
殺し屋 | 二見書房 | 初版:1998年10月25日 |
あらすじ | 殺し屋ケラーの今回の標的はテキサスの大富豪だった。ケラーは下見の為、当の富豪が主催するガーデン・パーティーに潜り込む。だが、富豪の孫がプールで溺れ掛けているのを目撃し、止むに止まれず助けた事から事態は思わぬ方向へ・・・。MWA短篇賞受賞作が収録された連作短編集。 ・・・目次・・・ 1.名前はソルジャー 2.ケラー、馬に乗る 3.ケラーの治療法(MWA最優秀短篇賞受賞) 4.犬の散歩と鉢植えの世話、引き受けます 5.ケラーのカルマ 6.ケラー、光り輝く鎧を着る 7.ケラーの選択 8.ケラーの責任(MWA最優秀短篇賞受賞) 9.ケラーの最後の逃げ場 10.ケラーの引退 訳者あとがき(田口 俊樹氏) |
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感想 | ローレンス・ブロックといえば『マット・スカダー・シリーズ』が何といっても一番人気だろう。私も好きなシリーズではあるのだが、この殺し屋ケラーには特別な愛着がある。ストーリーはどうといった事の無いものばかりなのだが、ドコにでもいそうな孤独な主人公がお気に入りなのだ。この辺がブロック氏の手腕なのだろう。ブロック氏が若い時に著した切れ味鋭い作品も好きだが、ケラーも好きなのだよ。むふ。ストーリー・テラーのブロック氏は短篇も巧い。 本作で二度のMWA短篇賞を受賞している。珍しいんじゃないかな?。同じシリーズの短篇が二度受賞し、その両方が一冊に収録されているなんて。お得な文庫だ。 ![]() ![]() |
皆殺し (EVERYBODY DIES) |
二見書房 単行本(文庫も有り) | 初版1999年10月25日 |
あらすじ | 友人ミックの手下が二名、郊外の倉庫で何者かに惨殺された。ミックの依頼をうけて、スカダーは犯人探しを請け負うことになる。だが調査を進めるうちに、スカダーは敵の襲撃にあい、抗争に巻きこまれた周囲の人間までもが、次々に殺されていく…。追いつめられてゆくミックとスカダー。はたしてふたりはこの戦いから生還することができるのか。そして姿なき暗殺者の意外な正体とは―。マンハッタンを舞台に繰り広げられる壮絶なハードボイルド。
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感想 | 私がスカダー シリーズを読み始めたのは、シリーズに出てくるミック・バルー(脇役でスカダーの友人)が気に入ったから(笑)。でも、最近の作品ではミックの登場が少なくて寂しかったんですよね。でも!本作では準主役♥。この作品はスカダーファンには不評だったそうだけど、私にとってはお気に入りの一作です。 友人L様が本作を読まれたと伺って、久々にスカダー シリーズを読んでみるかな〜と再読してみたのですが、これが大正解(笑)。というのも今現在、ワタクシは休肝日を作るべく酒を抜いている日があるのですよね。で、自分自身が夜毎『はぁ〜呑みたいなぁ』と悶えているので、スカダーが禁酒を続ける苦しみというか弱さが身に沁みたのですよね。呑む口を持った人間が酒場に出入りしてコーヒーやミネラルウォーターを呑む苦しさは並大抵じゃないですよ(笑)。昔は(最初に読んだ頃は)スカダーが抱える『アル中』という弱さがイマイチ良く理解できなかったので、『殺し屋ケラー』や『泥棒バーニー』の方を気に入って読んでいたのですが、今なら彼の持つ苦悩も寂しさも理解できる。年をとって再読するって良い事だと気がついたワケです♪。 ストーリーは至って簡単で、ミックを狙う何者かが、ミックの周りの人間を次々と殺して行くんだけど、ミックとスカダーには敵の正体さえも分からない・・・という展開です。このシリーズをはじめて読まれる方には『乱暴なストーリーだな』と思われそうなので、入門書には向かないかもしれません。特に『スペンサー』が嫌いと仰る方には最初の頃の作品をお薦めします。 ![]() ![]() |