喪失

作家紹介&作品紹介
作家名 ジュディー・マーサー(Judy・Mercer)
生年月日 1945年
現住所 マリンカウンティー(カリフォルニア)
処女作  喪失(Double Take)
デビュー年 1995(?)

作家紹介

ジョージア大学で放送ジャーナリズムを学ぶ。卒業後、ニュースリポーター、ディスクジョッキー、コピーライターを経て、『喪失』(講談社文庫)で作家デビュー。カリフォルニア州マリン郡に夫君と共に住む。

この人の著作は講談社文庫から三冊出ているだけで、その三冊も既に絶版、または品切れです。欧米ではハードカバーやペーパーバック、はてはドイツ語訳まで存在するのですが・・・(19冊)。なので詳細なデータが揃いません。欧米のサイトにお散歩に行き掻き集める予定・・・。 非常にお気に入り作家です。デビュー作の『喪失』はシリーズで、本国では四作目も出ているようなのに、講談社は新刊を出してくれませんっ!。頼むっ!出してくれっ!!!。

喪失
(DOUBLE TAKE)
講談社文庫 初版1996年4月
あらすじ 不安な夢から醒めると、そこは見たこともない部屋だった。 鏡に映った自分の顔にも見覚えがない!顔も体もこの部屋も、自分のものではないという感覚以外、 彼女は何も覚えていなかった。おまけに何者かに狙われてもいるようだ。やがて自分探しを始めた彼女 の前に……。
 
感想 主人公が記憶喪失です(がはっ 好きなんだよね)。だが、普通の記憶喪失とは違う。記憶が無いだけじゃなくて自分自身の体や顔に違和感を感じるんですよね。 趣味の悪い服も太った体も変な鼻も絶対に自分の物じゃない確信がある主人公エアリアル・ゴールド。記憶を失くし、覚えの無い家に居て何とか記憶を取り戻そうとするのだが、いきなり命を狙われる。 何で狙われるのか、誰が狙っているのか分らないので記憶を探る事と平行して、エアリアルはエアリアルが調べていた事件を追ってみる気になる・・・こんなストーリーです。
まず人物像形が巧いんですよね。脇役で出てくる大富豪とそのボディーガード、それにエアリアルの同僚、隣人のご夫婦、有名俳優、そしていいアクセントになっているエアリアルの飼い犬・・・みんな魅力的なのですよ。この殆どはシリーズ本全てに登場するので まずは第一作目から読まれる事をお薦めしたい!。ん?よく考えると登場人物が少ないですね。洋物ミステリが苦手な人にも合うかもです。 ミステリの要素も強いのですが、それと平行して”不思議な事”が起こります。残念ながらここには書けないので是非、読んで欲しい!。しつこいですが絶版です。今なら入手可能です。 洋物ミステリは10年を越えるとなぜか入手困難になるので、見付けたら騙されたと思って是非!ご購入下さい♪。
 



作家名INDEXホームへ戻る