この悪夢が消えるまで/不死の花の香り/魔女が目覚める夕べ




J.D.ロブ(J.D.ROBB) 作家略歴&著作の感想
作家名 J.D.ロブ(J.D.ROBB)(ノーラ・ロバーツの別名)
生年月日 1950年
生誕地  メリーランド州シルバースプリング
処女作  ???
デビュー年 ???年

作家略歴

(ノーラ・ロバーツ名義の作品を未読ですので、後に書き足します(汗。)

この悪夢が消えるまで
(NAKED IN DEATH)
ソニーマガジンズ文庫 初版2002年12月20日
あらすじ  21世紀半ばのニューヨーク。ブロードウェイの高層ビルでシャロンという名の娼婦が射殺され、女性警部補イヴが捜査の指揮を命じられた。シャロンは著名な上院議員の孫娘で、凶器は前世紀の拳銃、現場に残された紙片には“六の一”と書かれていた。イヴは、そのビルのオーナーである謎めいた大富豪ロークを容疑者と見なす一方、心ならずも彼に惹かれていく。だが、やがてふたたび娼婦殺害事件が発生、現場には“六の二”と記された紙が…。ノーラ・ロバーツが別名義で贈るロマンティック・サスペンス第1弾。

 
感想  実は〜〜〜管理人はロマンス系ミステリが苦手で、この作家の作品を避けていたのですよね(笑)。ですが、管理人の読書友達であるL様とN様が『そんなにロマンス色が濃くないから読んでみて〜』と仰るので『それならば挑戦だ』と読んでみたわけです。で、感想ですが何の違和感もなく読了出来ました(笑)。というのも、この作品の舞台が現代ではなくて、近未来なのですよね。銃は世の中から消えて、骨董品化していたり、車が宙を飛んだり、飛行機で海外旅行へ行くように宇宙船で宇宙へ行ける・・・そんな時代が舞台なので、ミステリというよりはSFって印象で、主人公の女性警部補が犯人探しをほったらかして、容疑者と同衾したりしても、違和感が無かったのかもしれません。ミステリとロマンスを巧く融合させる為に、舞台を近未来に設定したのだとしたら・・・この作家は上手いですね。主人公と脇役の人物造詣も丁寧で、細やかに書き込んでいるのも読み易かった一因かもしれません。
それと、作風は全く違うし扱っている内容も全く違うのですが、アシモフ著のSFミステリを思い出しました。こう見えても(?)管理人は若い頃にSFにハマった事があるのです(笑)。 作家名INDEXホームへ戻る



不死の花の香り
(IMMORTAL IN DEATH)
ソニーマガジンズ文庫 初版2003年9月20日
あらすじ イヴ&ローク第3弾。 若き大富豪ロークとの結婚を間近に控えたニューヨーク市警の女警部補イヴは、ウェディングドレスを作ることになった。ドレスを仕立ててくれるのは、無二の親友メイヴィスに紹介された新進のデザイナー、レオナルド。メイヴィスがレオナルドに恋をしていることは、はた目にも明らかだった。ところが、ある夜、レオナルドと以前付き合っていた女性が無惨にも撲殺される。しかも、状況証拠が指し示す第一容疑者は、こともあろうにメイヴィスだった!

 
感想  第二作を飛ばして読んだので、イマイチ内容に入り込めなかったのですが、充分楽しめました。結婚直前のイヴ&ロークの友人メイヴィスが、こともあろうに殺人事件の容疑者にされ・・・という在り来たりな(失礼)ストーリーですが、本筋の犯人捜しとは別にイヴが抱えた過去のトラウマが徐々に読者に晒されて行くのが物語に色を添えていますね。(管理人は古本を買って読んでいるので、順番どおりに読んでおりません(汗。ですが、このシリーズは順番通りに読んだ方が愉しめそうな気がします) 作家名INDEXホームへ戻る



魔女が目覚める夕べ
(CEREMONY IN DEATH)
ソニーマガジンズ文庫 初版2004年6月20日
あらすじ  急死したニューヨーク市警の刑事フランクは、だれからも好かれる人物だった。だが、彼が麻薬取引に関与していた疑いが持ち上がり、イヴはホイットニーに調査を命じられる。フランクが取引をしたとされる相手は悪魔崇拝者だった。しかも、フランクの孫娘アリスがイヴに意外な告白をする。祖父は悪魔に殺されたというのだ。やがて、悪魔崇拝を象徴する逆さ五芒星の形の木枠に縛られた男の他殺体が、こともあろうにロークの屋敷の前で発見された…。人気絶頂のロマンティック・サスペンス・シリーズ、待望の第5弾。

 
感想  今まで、この作家の作品を3作読んだ事になるのですが、この作品のストーリーが一番楽しめました(笑)。ニューヨーク市警の刑事が急死するのだけれど、彼の体内から薬物が検出される。彼が麻薬取引に関与していた疑いも持ち上がり、極秘捜査を命じられるイヴ。が、事件は意外な様相を帯びてくる。急死した刑事の孫娘は『祖父は悪魔に殺された』と主張していたのだが、その彼女が事故死。事件の鍵を握る二人の女は魔女?!・・・というストーリーで、今回はSFでありながらミステリでもありオカルトでもあるのですよ(笑)。



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