終身刑


アイラ・ゲンバーグ(IRA GENBERG)作家略歴&著作の感想
作家名 アイラ・ゲンバーグ(IRA GENBERG)
生年月日 ???年
生誕地  ???
処女作  終身刑
デビュー年 1997年
公式サイト

作家略歴

米ジョージア州アトランタ在住。建築法を専門に30年以上の経験を持つ法廷弁護士。デビュー作である本書は豊富な実体験を活かした法廷シーンで評判を呼び、1998年度MWA賞処女長編賞候補作となった。

管理人注・・・インタビュー記事なんかを探したのですが〜全くみつかりません。単発で終わった作家なのでしょうかね???。情報を入手しましたら略歴を書き直しますが、手に入らないまま終わりそうな予感(笑)。

終身刑
(RECKLESS HOMICIDE)
講談社 文庫 初版2001年4月15日
あらすじ  銃もナイフも持たない人間に120人もの人を殺せるか―飛行機墜落の責任は薬物中毒の兄を操縦士に戻したからだと弟が殺人罪で起訴された。恋人を救えるのは自分しかない。女弁護士ダイアナは白熱の法廷術を繰り広げる。巧妙で執拗な女検事イザベルと戦ううち新たな疑惑が浮上した。MWA処女長編賞候補作。

 
感想 これ、読んでいて最初の方が凄く苦しかったのですよね(笑)。で、その理由を日記に書いたので日記の文を抜粋すると・・・

 今 読んでいるのは、というか途中で放り出している本の題名は『終身刑』。作者はアイラ・ゲンバーグ。文章がおかしいとか訳者が下手とかそういう理由じゃないんだけど読み進むのが苦しいのだ。ココから先は、半ばネタバレしていますので、今から読む可能性のある方はご注意下さい
主人公はやり手の若手弁護士。主人公の兄は航空機のパイロットなんだけど航空会社を解雇されたのだよね。原因は薬物中毒で(娘の事故死から薬物に頼るようになり、睡眠剤を常用し中毒になっている)飛行中に機を(乗客を)危険に晒したので解雇されたのだ。 で、解雇された兄に泣きつかれた弟弁護士は航空会社に交渉して兄を再雇用させようとする。会社は即日兄の血液検査を行い薬物が検出されなければ再雇用に応じると条件を出し、兄は血液検査を受けるのだが〜血液からは薬物が検出される。兄は泣いて弟に訴える。 『二度と薬物を使わないから、今持っている薬は全部ゴミ箱に捨てるから、1回目の検査の結果を伏せてもう1度、検査を受けさせてくれ』。で、この弁護士。兄の1回目の検査結果を隠しもう1度検査を受けさせ、薬物反応無しの検査結果のみを航空会社に報告し兄を再雇用させるんだよね〜。そして兄は無事に再雇用されパイロットとして復帰するのだが・・・兄の操縦する飛行機は乗客120名と共に墜落し、兄、乗客乗員全てが死亡、航空会社は損害賠償請求を受け裁判に負ければ破産は確実・・・。その上、航空会社を半ば脅すような形で兄を再雇用させた弁護士である弟が殺人罪で告発されるんだよね〜。そして裁判となる。この弁護士、実は航空会社の顧問弁護士なのだよね。航空会社から金を貰っているにもかかわらず、兄の薬物中毒をもみ消しついには大事故を引き起こしたのだ。こういう考え無しの男が殺人罪で起訴され絶体絶命ってなっても、ハラハラドキドキもしないし、自業自得だよなぁ〜って思ってしまうワタクシは200頁までは読んだんだけど、それ以降 読み進む気になれんのだよね。だってね、全部で600pを超えるのだよ。 残りが400pもあるのだっ(涙。

で、上記のような理由で放置プレーしていた本書ですが、金を出して買ったのに結末を知らないなんて勿体無いので頑張って読んでみたんだけど〜〜〜まぁ、上記のような展開では終わりません。作者は頑張ってどんでん返しを用意したつもりなのでしょうが・・・主人公に魅力が無いので全く楽しめませんでした。新人でこれだけの長編をこれだけ書ければ御の字なのかもですが、他人にはお薦めできませんね。



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