E・S・ガードナー(Erle・Stanley・Gardner)作家紹介&作品紹介 |
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作家名 | E・S・ガードナー(Erle・Stanley・Gardner | |
生年月日 | 1889年 | |
没年 | 1970年 | |
生誕地 | アメリカ マサチューセッツ州 | |
処女作 | 不明 | |
デビュー年 | 年 | |
公式サイト |
びっこのカナリア (カナリアの爪) |
早川ポケットブック | 昭和31年8月15日 |
あらすじ | 若い女が持ってきたカナリアはいわくありげだった。依頼そのものは平凡な離婚問題だが、足の不自由なカナリアはどこか謎めいている・・・ありきたりの民事事件に端を発する世にも不可解な殺人事件。びっこのカナリアに隠された秘密とは?
行動派探偵小説と称されるシリーズの中でも本格味濃厚な作品。 |
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感想 | いや〜〜〜〜〜っ!!おもしろかった〜〜!!この作品は1937年に発表されたもので、ペリイ・メイスンものの中でも秀作だと思います。古きよき探偵物の匂いがプンプンする「本格推理小説」です。さすがは、本格推理小説黄金時代の作品!。冒頭の不思議なシーンから、最後の奇想天外な謎解きシーンまで一気読みさせられます。
私の読んだ本は昭和31年に江戸川乱歩氏の監修により「世界探偵小説全集」と銘打たれ出版されたものです。奇想天外な幕開けから最後の法廷シーンまで、スピード感溢れる作品。文は非常に古臭いし訳も稚拙なのですが、それを吹き飛ばしてしまう程に内容が充実しています。主人公が魅力的なのは当然ですが、脇役陣(特に助手の探偵)が実に生き生きと描かれ、作品に深い味わいを与えています。
勿論、法廷シーンもあります。その法廷で「犯人は○○だ!」と明かされるシーンでは思わず身悶えをいたしました(笑)。この時代は”本格物の宝庫”だと再認識。
現在は「カナリアの爪」と改題され(訳者も違う)早川ミステリ文庫から出版されています。他に80作くらいのメイスンシリーズ(長編)がある。 |
片目の証人 |
早川ポケット・ブック | 昭和31年9月30日 |
あらすじ | 弁護士メースンは匿名の女の依頼により、新聞記事をカーリンという男に届けた。その夜カーリン邸が爆破され、男の焼死体が発見された。メイスンが爆発現場近くに住むファーゴ夫人に依頼人の目星を付けたのも束の間、彼女の夫が刺殺され夫人も失踪してしまった。・・・ |
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感想 | 依頼人不明のまま事件が展開する本格味濃い作品だ。ガードナーが巧いなぁと思うのは出だしからスピード感がある事だ。途中で一息つく暇も無いくらい愉しませてくれる。両目では見えないが片目だと見える不思議な証人を法廷に喚問、例によって大波乱を巻き起こす。メイスンの指摘する「片目では見えるが、両目では見えない」ものとは何か?。それは読んでからのお楽しみ♪。
追記・・・私が読んだ本は昭和31年に発行されたもので、解説も面白かった。題が『があどなあ ほおだん』というのだ。”本物の検事の教科書”と題された解説には、当時のアメリカの法律について書かれている(平山 禾著)。この当時に読んだ方はミステリとしてだけではなく、知らない国の法律を知るという知的好奇心もあったのだろう。これだから絶版探しは止められない。 |