子盗り
 
ハードカバー 不明
あらすじ 不妊治療を始めて10年以上も経つのに妊娠できない美津子は、夫・陽一と病院の新生児室へ”子盗り”に入る。京都の山間にある旧家に嫁いだ美津子が結婚生活を続けていく為には、どうしても跡取りが必要だったのだ。  望んでも産めない女と子供を夫に奪われた女、育児を放棄したにもかかわらず執着し続ける女。三人の女たちの思いが交錯するサスペンス
 
感想 サントリーミステリー大賞の受賞作だったので、期待して読んだのですが、大した事はありませんでした。 子供の出来ない夫婦が病院に侵入し、子供を盗む・・・ただそれだけの内容です。この賞をとると二時間ドラマの脚本として使用される為か、ドラマ向きの本が多いんですよね。 なので”映像に出来ないようなスケールの大きな話”は受賞対象にならないんですよ。はっきりいって、長篇にする意味が全く分かりませんでした。 巧い人が書けば50pもあれば優れた短篇に仕上がったんじゃないかと思います。文章もヘタクソ、プロットも月並み。褒める所がありません。 ちゃんと死人は出るのですが、殺人の方法も「コーラに農薬」と「ビルから突き落とし」です。おいっ!。中学生の書いたミステリじゃ無いんだから、もちょっと趣向を凝らせよっっ!。腹立つ!!!
 
追記・・・この本は、とある病院の図書室に捨てに行きました。