感想 |
突っ込みどころ満載です。この本を東野ファンの方は”傑作”と評すのだよね。一度で良いから”ファン以外”の方の感想を聞いてみたい。
兎に角、文章が下手。これは好みの問題かもしれないが・・・。だが、一番酷いのは設定だ。あらすじにある菊代という老婆は30代の女性が変装しているんですよね。この時代に変装トリックとかよくもまあ、堂々と使えたものだと驚愕した。無理があるだろが!。
この変装した女性が回廊亭に入り込んで探偵役になるんだが・・・。(手や首を隠せたのかとか、変な所に気がいく。まるで素人の同人雑誌を読んでいる気分だった)最初『何かの古典作品のパロディーかな』と思ったほど、読者を馬鹿にした設定だ。
ホームズの変装トリックは100年以上前だよ。乱歩の明智探偵だって50年は前だろう。それをぬけぬけと・・・。ばれるに決まっているのに、これが、ばれないんだよね。演劇の特種メークを使っているからばれないんだってさ。けっ。その上、ダイイングメッセージまで出てくる。お前は山村美沙かよっっっ!!!。
このダイイングメッセの謎解きに激怒したがここでは明かさない。読んでみて欲しい。一緒に暴れましょう。
舞台になる回廊亭の見取り図まで載っているので、これを見ながら謎解きしろという意味かと思ったら、最後は掟破りのトリックを使う東野氏。
彼は最近、ミステリから遠ざかり、SFやファンタジー、オカルトの分野に行ってしまったが、その方が良いと思う。SFやオカルトなら突っ込まれる事も無いしね・・・。
追記・・・この本をどうしたか不明です。
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