| 作家名 | チャック パラニューク(CHUCK PALAHNIUK) |
| 生年月日 | 1961年2月21日 |
| 生誕地 | ワシントン |
| 処女作 | Fight Club |
| デビュー年 | 1996年 |
| 公式サイト | http://www.chuckpalahniuk.net/ |
| ララバイ (LULLABY) |
早川書房 ソフトカバー | 初版2005年3月31日 |
| あらすじ | 乳幼児突然死症候群を取材する新聞記者ストリーターは、奇妙な事実を探り当てた。死んだ子供たちのベッドの側にはある詩集の同じ頁が開かれていたのだ−−アフリカ起源の呪いの歌をめぐる不可思議ホラー。
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| 感想 | 版元のあらすじには『不思議ホラー』とありますが、ホラーで片付けて良いのか？というくらい不思議な作品です。ストーリーも不思議なのですが、何より不思議だったのは、この作家の文体です。多分（想像ですが）原語では韻を踏んだり、音を重ねたりして、遊んだ文体なんじゃないかな？と思わせるリズムがあります。最初から最後まで詩を読んでいる様なリズムがあるのですよね。そして、細かく描写されているにも関わらず、ページ数というか字数が少ない。きっと、無駄な文章を削ぎ落としてあるのでしょう。管理人の拙い文章では、説明し難いので、是非、読んでみて下さい。 新聞記者ストリーターは、乳幼児突然死症候群を新聞の特集欄で取り上げる為に、子供を亡くした家庭の調査を始める。何らかの因果関係があるのではないかと、克明にメモを取り続けるストリーターだが、ある事に気がつく。子供が突然死した家庭には、ある『本』があり、同じページが開かれていたのだ。読み聞かせをされた相手が『間引き』される事を知ったストリーターは・・・というストーリーです。この詩を暗記してしまったストリーターは、頭の中で念じてしまうのですよね。すると、念じた相手が死んでしまう。こんな危険な本を世の中に存在させていてはいけないと、全米を回り500部発行されたこの本を始末する為に動く主人公なのですが、ここからが面白い。幽霊、魔女、黒魔術と何でもありの展開の中、意表をつく結末を迎えます。まぁ、この本のような『不思議系』の感想を書くなんてヤボだと思うのでこれにて終わりますが、ファンタジーやホラー、オカルトが平気な方ならお薦めです。 パラニュークは、父親が他殺された事が切っ掛けでこの作品を著されたのだそうです。事件の詳しい内容は『The year 1999 affected Palahniuk's later writings. At that time, his father Fred Palahniuk had started dating a woman named Donna Fontaine. Fontaine had recently put her ex-boyfriend Dale Shackleford in prison for sexual abuse. Shackleford had vowed to kill Fontaine as soon as he was released from prison. After his release, Shackleford followed Fontaine and the senior Palahniuk to Fontaine's home in Kendrick, Idaho, after they had gone out for a date. Shackleford then shot them both and dragged their bodies into Fontaine's cabin home, which he set on fire immediately afterwards. In the spring of 2001, Shackleford was found guilty for two counts of murder in the first degree and sentenced to death. In the wake of these events, Palahniuk began working on the novel Lullaby. According to him, he wrote the novel to help him cope with having helped decide to have Shackleford get the death sentence.』だそうです。 |
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