贖罪の日


クリス・ムーニー(CHRIS MOONEY)作家略歴&著作の感想
作家名 クリス・ムーニー(CHRIS MOONEY)
生年月日 ???年
生誕地  マサチューセッツ州リン
処女作  Deviant Ways
デビュー年 2000年
公式サイト http://www.chrismooneybooks.com/

作家略歴

マサチューセッツ州リン出身。スティーヴン・キングの影響を受けて作家をめざす。2000年に初の長編“Deviant Ways”を発表後、3作目“Remembering Sarah”がエドガー賞にノミネートされる。
分かる範囲で著作リスト
Series Darby McCormick(ダービー・マコーミック シリーズ)
1. The Missing (2007)『贖罪の日(2008)』
2. The Secret Friend (2008)

Novels(単発物)
Deviant Ways (2000)
World Without End (2001)
Remembering Sarah (2004)
Kendo (2005)

贖罪の日
(The Missing)
講談社文庫 初版2008年11月14日
あらすじ  性科学捜査官ダービー・マコーミックは、15歳のとき、目の前で、助けを求める親友が連続女性誘拐犯に連れ去られた事件を、心の傷として抱えていた。そして23年後、彼女の前に、16歳の女子高生誘拐事件が発生。暗い記憶に悩まされながらも、犯人を追いつめるダービー。

 
感想  主人公のダービー・マコーミックは15歳の時、友人達と3人で森の中に入りビールを開けタバコを一服していたのだが、偶然に女性が殺される所を見てしまう。ダービーら3人は命辛々森から逃げ出すのだが、その場にカバンを残したので犯人に身元を知られてしまう。犯人はダービーの友人一人を連れ去り、一人を殺害。ダービーをも拉致しようとしたのだが、彼女だけは難を逃れるが、連れ去られた友人の生死は分からぬままで・・・。ダービーはトラウマから科学捜査官になるのだが、事件から23年後に新たなる女性誘拐事件が発生。23年前の事件を髣髴とさせる共通項が・・・という展開の物語です。まぁ、面白いんですけど、オリジナリティがありません(汗)。いつかどこかで読んだような見たような展開が続きますし、結末もやっぱりなぁ〜という終わり方なので・・・正直言って、ミステリを数多く読んである方にはお勧めし難いです。ただし、主人公を取り巻く人々やなんかの人物造詣はけっこう手が込んでいて、ミステリ以外の部分は好い感じでしたので、次作が邦訳されましたら手にしてみたいなと思わせる筆力はある作家でした。
ワタクシ本作を読んでいて『コレクター』(映画)を思い出しまして、それとほんとそっくりな物語なんですよね。なので、この映画を観た方は特に鬼門かもしれません。



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