感想 |
主人公のダービー・マコーミックは15歳の時、友人達と3人で森の中に入りビールを開けタバコを一服していたのだが、偶然に女性が殺される所を見てしまう。ダービーら3人は命辛々森から逃げ出すのだが、その場にカバンを残したので犯人に身元を知られてしまう。犯人はダービーの友人一人を連れ去り、一人を殺害。ダービーをも拉致しようとしたのだが、彼女だけは難を逃れるが、連れ去られた友人の生死は分からぬままで・・・。ダービーはトラウマから科学捜査官になるのだが、事件から23年後に新たなる女性誘拐事件が発生。23年前の事件を髣髴とさせる共通項が・・・という展開の物語です。まぁ、面白いんですけど、オリジナリティがありません(汗)。いつかどこかで読んだような見たような展開が続きますし、結末もやっぱりなぁ〜という終わり方なので・・・正直言って、ミステリを数多く読んである方にはお勧めし難いです。ただし、主人公を取り巻く人々やなんかの人物造詣はけっこう手が込んでいて、ミステリ以外の部分は好い感じでしたので、次作が邦訳されましたら手にしてみたいなと思わせる筆力はある作家でした。
ワタクシ本作を読んでいて『コレクター』(映画)を思い出しまして、それとほんとそっくりな物語なんですよね。なので、この映画を観た方は特に鬼門かもしれません。
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