エース・アトキンス(Ace Atkins)作家略歴&著作の感想 |
---|
作家名 | エース・アトキンス(Ace Atkins) |
生年月日 | 1970年 |
生誕地 | トロイ(アラバマ州) |
処女作 | クロスロード・ブルース(CROSSROAD BLUES) |
デビュー年 | 1998年 |
公式サイト | http://www.aceatkins.com/ |
クロスロード・ブルース (CROSSROAD BLUES) |
角川書房 文庫 | 初版2000年12月25日 |
あらすじ | その謎に包まれた人生ゆえ、伝説のブルース奏者と呼ばれるロバート・ジョンソン。彼が死の直前に録音したという"幻のレコード"が存在した―。レコードを巡るトラブルに巻き込まれ、消息を絶った同僚を探すためにブルースの聖地へと向かったニック。元プロフットボール選手であり、現在は音楽史の教鞭をとる彼は、同じく幻のレコードに固執する何者かの存在を知る。ひた隠しにされてきたジョンソンの最期。レコードの秘密。ニックは見えざる力にその運命を翻弄されてゆく―。シリーズ第一弾。
|
|
感想 | これが南部の雰囲気なんでしょうか?。ニューヨークやワシントンを舞台にした作品には無い不思議な薫りがして非常に愉しめました。どうも実在した大物ブルースシンガーを材にとっているらしいのですが、もし私がブルースに詳しかったならもっと楽しめただろうなとちょっと残念です。なのでブルース ファンの方やロバート・ジョンソン ファンの方にお勧めしたい。知らなくても楽しめましたけどね。 伝説のブルース奏者の情報を探すべく、ブルースの聖地に向かった同僚が姿を消す。捜しに出向いた主人公ニックは伝説ブルース奏者ジョンソンが残したレコードの存在を知るのですが、そのレコードをめぐり事件が・・・というストーリーです。謎という謎があるわけでは無いし、お宝レコードに翻弄される男達の物語というだけなのですが、妙に楽しいのですよね。読んでいて物語の全編にブルースが流れていて、バーボンの香りが漂っているといった感じです。なんとも感想が書き難い作品です(笑)。 余談・・・リック・リオーダンを読んだ時にも思ったのですがアメリカはアメリカでも、地域によって雰囲気ががらっと変わりますね。(リオーダン作品の舞台はテキサス州サンアントニオ)すぐ近くの州でも文化の差、食事の差とかあるんだなとか考えながら読んでしまいました。 追記・・・本作はシリーズ本の第一作目であるにもかかわらず品切れと言う名の絶版です・・・。二作目はまだ生き残っています。 |