クロスロード・ブルース

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エース・アトキンス(Ace Atkins)作家略歴&著作の感想
作家名 エース・アトキンス(Ace Atkins)
生年月日 1970年
生誕地  トロイ(アラバマ州)
処女作  クロスロード・ブルース(CROSSROAD BLUES)
デビュー年 1998年
公式サイト http://www.aceatkins.com/


エース・アトキンス(Ace Atkins)作家略歴

1970年、トロイ(アラバマ州)生まれ。Auburn高校卒業後Auburn大学へ。専攻はscreenplay writing(映画の脚本の事か?)。 NFLで活躍した著名なプロフットボール選手ビリー・アトキンスを父に持ち、自身も大学でフットボール選手として活躍。 1996年〜2001年まではタンバトリビューンにお勤めしていた。仕事の内容は犯罪リポーター(記者)。ピューリッツア賞の候補に指名された事がある。John Steinbeck, James Lee Burk and J.D. Salingerのファンだそうな。
現在はフルタイムで書いていて、生まれ故郷であるミシシッピーに在住。古い農場で暮らしている。(公式サイトに犬のコーナーがあります。捨て犬や薬殺処分寸前の犬を引き取っていらっしゃるそうです。そして『Before you even think of going to a breeder for a family pet, please go to www.petfinder.com and check out the thousands of homeless animals that need a good home』なる記述が!。良い人ですな(笑))。



クロスロード・ブルース
(CROSSROAD BLUES)
角川書房 文庫 初版2000年12月25日
あらすじ その謎に包まれた人生ゆえ、伝説のブルース奏者と呼ばれるロバート・ジョンソン。彼が死の直前に録音したという"幻のレコード"が存在した―。レコードを巡るトラブルに巻き込まれ、消息を絶った同僚を探すためにブルースの聖地へと向かったニック。元プロフットボール選手であり、現在は音楽史の教鞭をとる彼は、同じく幻のレコードに固執する何者かの存在を知る。ひた隠しにされてきたジョンソンの最期。レコードの秘密。ニックは見えざる力にその運命を翻弄されてゆく―。シリーズ第一弾。

 
感想  これが南部の雰囲気なんでしょうか?。ニューヨークやワシントンを舞台にした作品には無い不思議な薫りがして非常に愉しめました。どうも実在した大物ブルースシンガーを材にとっているらしいのですが、もし私がブルースに詳しかったならもっと楽しめただろうなとちょっと残念です。なのでブルース ファンの方やロバート・ジョンソン ファンの方にお勧めしたい。知らなくても楽しめましたけどね。
伝説のブルース奏者の情報を探すべく、ブルースの聖地に向かった同僚が姿を消す。捜しに出向いた主人公ニックは伝説ブルース奏者ジョンソンが残したレコードの存在を知るのですが、そのレコードをめぐり事件が・・・というストーリーです。謎という謎があるわけでは無いし、お宝レコードに翻弄される男達の物語というだけなのですが、妙に楽しいのですよね。読んでいて物語の全編にブルースが流れていて、バーボンの香りが漂っているといった感じです。なんとも感想が書き難い作品です(笑)。

余談・・・リック・リオーダンを読んだ時にも思ったのですがアメリカはアメリカでも、地域によって雰囲気ががらっと変わりますね。(リオーダン作品の舞台はテキサス州サンアントニオ)すぐ近くの州でも文化の差、食事の差とかあるんだなとか考えながら読んでしまいました。
追記・・・本作はシリーズ本の第一作目であるにもかかわらず品切れと言う名の絶版です・・・。二作目はまだ生き残っています。



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