わたしが殺された理由 (HOMICIDE MY OWN) |
早川書房文庫 |
初版2007年3月31日 |
あらすじ |
初めて訪れた場所。なのになぜか見覚えがある……青年刑事オッドは、相棒の女性刑事クインとともにある島に赴いた。その直後から奇妙な感覚にとらわれる。「自分は33年前にこの島で殺された少女の生まれ変わりなのだ」と。混乱する記憶を頼りに自分を殺した過去の殺人犯を追うが、なぜか町の警察は非協力的だった。やがて見つけたノートには、前世の自分が書き残したメッセージが……。
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感想 |
本作をミステリと呼んでいいのかと問われたら〜不思議系ミステリだと答えるしかないだろうなぁ〜。というのも、本作はちゃんと犯人探しがある物語なのですが、捜査する刑事が33年前に殺された少女の生まれ変わりなのですよね(笑)。33年前に起こった殺人事件を(迷宮入りした)、生まれ変わった本人が再捜査をする訳です。なので〜こういうあり得ない話を受け入れられない方からすると『金返せっ』ってな内容だと思うんですが、ワタクシは楽しんで読みましたです。ただ一つ嫌だなぁ〜って思ったのは、女性の主人公クインが更年期障害で苦しんでいて作中でおかしな行動に出るのですが、その描写がいただけないのですよね。女性作家ならこうは描かないだろうな思うほど不自然で・・・不思議に思いつつ読んだのですが、実は作者は男性だと知って納得。この作家は男性が主人公の作品を描いた方が良さそうです。女性の描写が下手ですね。
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